このたび、日本CSR普及協会(2024年1月に「日本CSR推進協会」に名称変更)の会長に就任いたしました。皆様に一言ご挨拶申し上げます。
日本CSR普及協会は、2008年10月20日に弁護士を中心として、企業の社会的責任(CSR)の確立とその普及・啓発などを目的とする団体として設立されました。設立発起人で初代会長の平山正剛弁護士は、日本弁護士連合会会長を務められていた2008年3月に発表された「企業の社会的責任(CSR)ガイドライン2007年版」を踏まえ、CSR経営による日本企業の倫理確立並びに経済界と法曹界の交流のために尽力されました。
その後、2015年9月に、国連加盟国の全会一致により採択された持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)は、17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓うものです。今、すべての企業はSDGs経営に取り組むことが求められています。さらに、2021年6月11日に改定施行されたコーポレートガバナンスコードは、企業活動において、多様性の確保とサステナビリティを重要な課題として行動することを求めています。
私は、平山先生から会長を引き継ぐにあたり、当協会が積み重ねてきた活動は、このような社会の変化を先取りするものであり、弁護士の公益性を高める取り組みと併せて、今後も発展させていく必要があることをあらためて確信いたしました。
何卒、当協会の活動に一層のご支援とご協力をいただきますよう、心よりお願い申し上げます。
2021年11月
日本CSR推進協会会長
(日本弁護士連合会元会長) 村越 進